みなさんこんにちは！TKMことタクマでございます


私、ミリタリーとつくものにはめっぽう弱く、
そのシンプルで無骨な機能美にとても惹かれるのであります


今回は、ミリタリーウォッチの代名詞といっても過言ではない「トリガライト」を製造するメーカー
「mb-microtec社」がプロデュースする腕時計「トレーサー」をご紹介いたしますぞ


トレーサー「アウトドアパイオニア」


ミリタリー時計では、「瞬時に時間を把握できること」が重要となってきます。

なので昔から時計メーカーさんは各社、あの手この手で文字盤をピカピカと光らせていたわけです。

しかし、この目的のために、
かつてはとても強い放射性の蓄光塗料が使われていたことがありました

事態を重く見た米国国防省により、ミルスペック（軍用装備規定）の改訂が行われました。

新たな規格をクリアするために名乗りを上げたのが、スイスの時計メーカーであるmb-microtec社。
同社が軍用コンパスに使用していた「トリガライト」を腕時計に転用し、過酷なテストに合格することができました

この「トリガライト」は、軍用時計として有名なルミノックスの腕時計にも使われており、
なんと80以上ものブランドに供給しているそうですぞ


「トリガライト」の最大の特徴は、なんといっても10年以上も自ら発光し続けることにあります

蛍光塗料が塗られたガラス管の中に、トリチウムガスが入っています。
このトリチウムと蛍光塗料が反応して、昼夜を問わず光り続けます

過酷な環境でも時刻確認が容易なので、
ダイバーやパイロットさんにも好評のようです

時間がたつと消えてしまう蓄光塗料や、
電池が無くなると光らなくなるLED照明などに比べて、
夜間の視認性は抜群に良好なのですぞ

↓夜間の発光イメージ




どういう原理で光っているの？

光る原理はズバリ、蛍光灯やテレビのブラウン管と良く似ています。

トリチウムとは水素の放射性同位体であり、β線を放出します。
トリチウムから放出されるβ線が、
カプセル内部の蛍光塗料に当たると光が発生いたします。

このカプセルがなんと10年以上、自ら発光し続けるのです
（mb-microtec社が10年間の品質保証をしていますぞ！）

また、放射性があるとはいえ、その力は非常に弱く、
カプセルはもちろん、紙や皮膚も通り抜けることができません。

カプセルを壊して、ガスを直接吸ったとしても、体内で水となって排出され、
その間の被ばく量は、日常生活で浴びる自然放射線の半日分以下です。
したがって人体には全く無害ですぞ





「アウトドアの開拓者」と名付けられた当モデルは、
トレーサーウォッチの中では最もベーシックなタイプになります。

ベーシックとはいえ、
・200メートル防水
・グラスファイバーで強化されたポリアミドケース
と、充分な耐久性を備えており、無骨でシンプルなデザインは充分にミルスペックを感じさせます




抜群の耐久性で様々なアウトドアシーンで活躍するトレーサーウォッチ、
その抜群の視認性をみなさんにも体験していただきたいですぞ